研究科の特徴(2025年度からの内容)
費用
看護学研究科では、費用面でのサポートが充実しており、2024年度以前と比較して、2025年度の学費は軽減されています。また、申請によって最大10万円の教育訓練給付金制度や、同じく最大10万円の研究に対する学内助成金を受けることができます。更に、書籍代や研究費等に対する数万円の補助も準備されています。
学修
看護学研究科では、多様化する保健医療福祉に求められるリーダーシップ、説明能力、マネジメント能力等を培うことができるよう、体系的な教育課程を編成しています。学生は入学時に、探求したい科目区分(看護管理学、地域・在宅健康支援学、老年支援学、成育支援学、女性支援学、療養生活支援学、看護実践支援学)を選択し、学位取得をめざします。広域化・多様化する看護の活動領域に合わせて、選択必修の科目では入学時に選択した専門領域外科目についても履修が可能です。また、総合大学としての豊富な人材を活かした教育研究を推進しており、他研究科講師陣による連携科目や県内大学院学術交流協定を活用した履修が可能である他、多くの非常勤講師招聘による幅広い学修を支援してします。
他研究科との連携科目等を2025年度より更に強化予定です。
一方では、少人数ならではのアットホームな雰囲気の中で、研究の基礎から論文作成まで、手厚い指導をうけながらじっくりと一連の研究の流れを学ぶことが可能です。
両立
看護学研究科の教育体制の特徴として、ライフワークにあった就学ができる昼夜開講制や、通常の修業年限(2年)と同じ授業料で3年間あるいは4年間かけて学位取得を目指す長期履修制度、勤務や生活状況にに合わせたオンライン教育が用意されています。また、2023年度に開校した横浜・関内キャンパスの活用も可能であり、個々のニーズに合わせた制度も充実しています。
入試
看護学研究科は、看護職資格の有無や就業経験によらず、健康・人・生活などに興味がある全ての方の入学が可能です。2025年度からは、より入試形態の多彩化を図り、幅広い人材の受け入れを目指しています。
リカレント
看護学研究科を卒業した後には多彩な進路が想定されます。看護管理学を選考していれば、認定看護管理者の受験資格を得ることができ、これまでに多くの認定看護管理者を輩出しています。また、それ以外の区分に関しても、看護学研究科によって培われた幅広い視野と深い思考力を活かして、ヘルスケアサービスのリーダーや健康科学の研究者にステップアップしていくことができます。
看護師だけではなく、介護士、保育士、心理士や看護教員等のケアに携わる全ての人々が元々保有する能力を更に高め、豊かな職業生活を展開していくためのサポートを行います。
修了生からのメッセージ
2022年度 看護管理学分野修了 川﨑 由香さん
▽看護学研究科での学びを振り返って
日々の講義やゼミの中では、先生方や同期の院生と共に日常の実践とつなぎ合わせながら看護管理について深めることが出来ました。その中身は翌日から活かせる内容が多く、私の現在のマネジメントに大きく影響を与えています。また、忙しい病院で勤務しながら研究を進めることは、コロナの影響も相まってとても大変でしたが、先生方の手厚いサポートのお陰で、探求したい事柄について熟考する機会を得られ、論理的思考や概念化能力が向上したと感じています。
▽大学院の魅力や進学を希望される方に向けてメッセージをお願いします。
現場で勤務する中で、行き詰まりや葛藤を抱える事が多いと思います。そんな時、学ぶことは次のステップに進むための大きなきっかけになります。働きながら学ぶことは大変ではありますが、自分の中で何か実りあるものが育っていくことを感じることが出来ます。苦悩した人しか得られない充実感を、みなさんも感じてほしいと思います。
2022年度 慢性看護学領域修了 柴田 愛さん
▽看護学研究科での学びを振り返って
私は慢性看護について学びを深めたいと思い大学院に入学しました。大学院での講義では慢性看護に限らず、それまで自分自身が考えたこともなかった視点から看護をみることができ、新しい発見の連続でした。また一緒に入学した仲間とのディスカッションや、先生方からの講義を受けることで、今までの自分自身の看護を改めて考え直すきっかけともなりました。研究課題を明らかにし、一つの研究としてまとめることはとても大変でしたが、先生方から「考える力」を与えていただいたと感じています。大学院での学びは、看護を客観的にみることができ、論理的な思考能力の向上につながったと感じています。
▽大学院の魅力や進学を希望される方に向けたメッセージ
働きながら学ぶことは大変でしたが、臨床で日々感じることをタイムリーに学びに変換させていくことができたと感じています。新しい一歩を踏み出すことは勇気がいることかもしれませんが、自分にとって新しい看護の世界が開けると思います。自分自身の中にある看護体験を言語化して形に出来たときや、新しい発見をした時に味わえる感覚は、日々の生活に充実感を与えてくれるものになると思います。