看護学研究科概要
関東学院大学は、横浜山手に1884年に創設された横浜バプテスト神学校を源流とし、11学部、大学院5研究科を擁する総合大学です。キリスト教に基づく校訓「人になれ 奉仕せよ」のもと、「社会と人の幸福に貢献する人」を輩出しています。看護学研究科では、医療・保健・福祉に資する人材の育成をめざします。
<看護学研究科看護学専攻(修士課程)>
学位:修士(看護学)
開講予定科目
2024年度開講予定科目は、こちらからご覧いただけます。
シラバス
シラバスはこちらから検索できます。
PICK UP科目
共通科目Ⅰ:生涯学習論
看護継続教育学では、実際に授業デザインをしてマイクロティーチングを実施し、振り返ることで、「学ぶこと・教えること」を院生自身の体験から探究しています。
科目等履修生制度
大学院科目等履修生制度により、入学前から看護学研究科の授業科目を履修して、単位を取得することができます。看護学研究科に入学後には、10単位を超えない範囲であれば、課程修了に必要な単位として認められます。2月頃に、翌年の募集案内ができる予定です。出願前には、事前面接があります。出願に向けては、教務課(看護学研究科)045-786-7884にお問い合わせください。
学修環境について
自習室(院生室)
院生が自習・院生同士が交流できる学習室が、看護学部のある横浜・金沢八景キャンパスにあります。。
コピーカード
資料準備や論文作成のための文献収集など、年間3000枚まで利用できるコピーカードを配布しています。また、図書館にあるコンピュータからの印刷は、年間モノクロ印字について1000枚、カラー印字200枚まで無料でできます。
研究成果の発表
研究成果を発表する場として、「関東学院大学看護学会誌」を毎年1回発行しています。在籍中だけでなく、修了後にも投稿資格があります。投稿時には、2名のレフェリー教員による厳正な審査を受けることになります。
修士論文テーマについて
2018年度
- スポーツ外傷・障害により手術を受け競技復帰した大学生アスリートの適応過程の分析
- 入院した二次救急患者の外来滞在中の活動に関する看護師の臨床判断プロセス
2019年度
- 職場のソーシャルサポートが看護師の組織市民行動に与える影響
- 看護師長の承認行為と中堅看護師のワーク・エンゲイジメントとの関係
- 小児慢性疾患児と家族への保育士および保育園看護師による入園前から就学までの支援
- 就学前の子どもを育てる母親の育児ストレス・精神的健康と更年期症状の関連
~35歳以上と35歳未満を比較して〜
2020年度
- ワークモチベーションがキャリア確立期看護職の職業キャリア成熟に与える影響
- 集中治療室の終末期医療における医師と看護師の意思決定支援の認識と関連要因
2021年度
- 在宅の視点のある病棟看護の実践に関する研究
- 日本における診療看護師の自律した活動獲得のプロセス
- 関節リウマチ患者の教育ニーズに関する調査
2022年度
- 維持血液透析患者と看護師の間で起こるケアリングの明確化
- 臨床現場における看護研究の組織的支援体制に関する研究
- 看護管理者の関わりが職場定着意思と組織コミットメントに与える影響
- 放課後等デイサービスに通う歩ける医療的ケア児の母親の体験-セルフケアに着目して―
- 退院支援後の在宅療養を中止した過程における家族の体験
2023年度
- 乳幼児の急病時に共働きの親が行った家事・育児・仕事の調整
看護学研究科の3つのポリシー
アドミッション・ポリシー
1.求める学生像
保健医療福祉を取り巻く環境は、常に変化しており、さまざまな専門職が協働して高度な知識・技能を駆使しながら、対象者の健康の保持・増進、ひいては安らかな終焉を迎えられるよう支援している。
保健医療福祉の視点から学ぶ自覚を持ち、看護学に強い関心、問題意識があり、更に、自己の経験を学術的に見直そうという意欲がある学生を求める。
2.入学者選抜において評価する点
日進月歩の保健医療福祉分野において、探求心を持ち続ける意欲があるかどうか、特に自己のキャリア構築を踏まえ、幅広い視点で看護をとらえているかどうか、看護学の発展に寄与する意欲があるかどうかを評価する。さらに、自らの研究課題に真摯に取り組む姿勢があるかどうかを評価する。
3.入学前学習として求めること
自己の探求テーマに関する理解を深めておくことを求める。
カリキュラム・ポリシー
看護学研究科は、学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)を達成するため、次に掲げる方針に基づき、教育課程を編成・実施する。
なお、本方針は、諸科学の進展や社会の変化、本学に対する社会の要請等を踏まえて、常に内容に改善・改良を加え、教育課程並びに教育指導体制の充実に努める。また、各授業科目は、FD(ファカルティ・ディベロップメント)活動によって、不断の努力をもってさらなる充実に努める。
※ 教育課程の体系性や学位授与方針との対応関係はシラバス等により別途明示する。
1.教育
教育課程は、共通科目と専門科目(看護管理学、地域・在宅健康支援学、老年支援学、成育支援学、女性支援学、療養生活支援学、看護実践支援学)で構成する。多様化する保健医療福祉に求められるリーダーシップ、確実な専門知識に裏打ちされた説明能力とマネジメント能力等、学位授与方針に掲げた能力を身に付けるため、次のように教育課程を編成し、修士論文執筆のための体系的なシステム(修士学位取得プロセス)を提供する。
・ 教育課程は、講義科目と演習科目に大別し、実践的・専門的な知識を養う科目体系と自己の研究活動を連動させた、修士論文執筆のためのカリキュラムを編成する。
・ 講義科目は、共通科目Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、及び専門科目で編成される。
・ 共通科目Ⅰは、専門科目全般を深く追求していくための基礎能力を育む。
・ 共通科目Ⅱは総合大学のメリットを活かした、法律、経済、環境を看護の視点から学び、個人あるいは地域の健康問題や多世代支援における高いリーダーシップを涵養する。
・ 共通科目Ⅲは学際的交流を通じて、他学問分野における視点から対象ならびに研究に対する理解を深め、多様な価値観を育む。
・ 専門科目は各専門科目区分を概観し、実践知を修得する。
・ 演習科目は専門科目区分ごと、演習、特別演習を配置し、具体的な事象の調査や実践現場でのフィールドワークを通じて、個人の研究課題を探求するとともに、学生の主体的なアプローチ能力を涵養する。
・ 論文指導は、特別研究において、指導教員のもと、一連の研究プロセスを通して看護学の発展に寄与する研究能力を涵養する。
2.評価
研究によって培われた能力の評価について次のように定める。
・ 学期末や平常時に行われる試験・レポート及び修士論文の審査を通じて、専門分野に関する知識・理解力を評価する。
・ 実習及びゼミナールでの発表、修士論文の審査を通じて、思考力・論理性やプレゼンテーション能力を評価する。
・ 研究室・ゼミナールでの取組み、学会での発表状況や中間報告会により、研究への意欲や態度を評価する。
ディプロマ・ポリシー
看護学研究科は、教育研究上の目的のもと、次に掲げる方針に基づき学位を授与する。
・ 保健医療福祉チームにおいて、主体的にチームをけん引できる。
・ 多様化する保健医療福祉のニーズに対応すべくケアの受け手及びその家族の価値観や人権・倫理の重視、情報提供・説明責任においてリーダーシップを発揮できる。
・ 人間に対する深い理解と専門職として確実な専門知識に裏打ちされた説明能力とマネジメント能力を保持している。
・ 看護全般のサービスの質的向上を図れる高度な職業人として活躍できる。
・ ヘルスケアサービスをシステムとしてとらえ、理論的な探求心を通して革新的な看護サービスを創造できる。